サンケイ新聞連載
朝ホメのすすめ 2005年3月29日(最終回)
<ワーク>
朝、子供のいいところを見つけて一つほめてから、学校や幼稚園に笑顔で送り出しましょう。
最終回のワークは「朝ホメ」のすすめです。
「一人で起きてこられたね!」「顔色がいいね!」元気の素を振りかけるつもりで、ほめてください。
前の晩、おこってもケンカしても一晩寝たら、すべて、ご破算。私たちJAMのメンバーは、子供たちに「朝ホメ」を実践してきました。
すると、どうでしょう! 子供たちの反応が明らかに違うのです。気分がいいのか、子どもたちの表情が明るいのです。
親から認められ、肯定的に受けとめられていると、子供に自信が生まれ、前向きにやろうという意欲ややる気が出てきます。
親にとっても、子供への視線がやさしくなり、イライラすることも少なくなり、その日のコミュニケーションが良好になってきました。
自分という存在への自信につながる「自己肯定感」は「じぶん表現力」の土台なのです。
子供が「じぶん」らしく生きていけるように、応援する言葉をたくさんかけてくださいね。
これまで私たちが提案してきたワークは、ほんのちょっと視点を変えてみることだったり、いつものように子供と接しながら取り入れられる遊びだったり、どれも小さなことばかりです。
「今まで普通にやってきたことだよ」というご家庭もあると思います。でも、それでいいのです。大事なことは「意識して鍛えよう」と、親の気持ちを変えることなのです。
子育ては教科書どおりにはいきません。子供はそれぞれ違うし、反応もさまざま。気ばらずあせらず、おおらかに、子育てしてくださいね。
一年間このコーナーを読んでいただいいて、本当にありがとうございました。
(JAMネットワーク 高取しづか)