サンケイ新聞連載
プラスの言葉にかえる 2004年11月30日(第33回)
<ワーク>
今回は、お子さんでなく親向けのワークです。
1. 日頃、お子さんに言っている口ぐせを、紙に書き出してみます。
2. お子さんや家族からも、意見を聞いてみます。
3. 書き出された自分の口ぐせをチェックしてみましょう。それらをみて、できるだけプラスの言葉にかえていきましょう。
ふだん何げなく言っている、親自身の言葉を点検してみるワークです。
友人の家に行ったときのことです。子どもたちがみんな揃って、テレビを見ていました。夢中になった子どもたちは、テレビ画面にくっつかんばかりに近づいてしまうのです。すると友人は「後ろに下がろうね~。目がいいと、パイロットにだってなれるよ」と言って子どもたちを下がらせたのです。私だったら「目が悪くなるから、後ろに下がりなさい」と言うところでした。
「こんなにいいことがあるから○○しよう」とプラスのイメージを持たせることを心がけているという友人の言葉を聞いて、おおいに反省したものです。
私はせっかちでしたから「早くしなさい」が口ぐせでした。それを「急げば間に合うよ」に、変えてみたところ、徐々にですが子どもたちがサッサと行動するようになってきたのです。
子育てをしているときは、毎日が忙しい上に、現実には注意や叱ったりしなければならないこともあるでしょう。でも、ときどき立ち止まって、子供への言葉かけを見直してみることも必要ではないでしょうか。
つとめてプラスの言葉を使うように心がけることで、子供との関係がちょっと変わり、親子のコミュニケーションが生まれてくるのだと思います。
(JAMネットワーク 高取しづか)