「世の中に出たら、厳しい。
根性叩きなおして、這い上がってくる者しか使えない。
最近の親は、ほめてばかりだから、新人はすぐに音を上げる。
子どもはもっと叱らなきゃいけない」
とおっしゃる方がいます。
たしかに、厳しい世の中です。
会社に勤め始めたうちの娘たちも、会社でしごかれているから、
状況が厳しいのを知っています。
(でも、彼女たちは、かなり根性があるらしいです・・・)
叱られてもへこたれないように、叱られることに慣れておかなければいけない。
だから親は、もっと厳しく叱りなさい
ん~~~それは、どうかなと思うんです。
物事のけじめや、人としてしてはいけないことを、キチンと伝えておくことは大切だし
急所で、厳しく叱ることは当然のこと。
でも、暖かさや優しさ、愛情があってこそ「叱る」ことが生きてくる。
叱るというのは、根性を叩きなおすためではなく、
いわんや親の感情の捌け口として怒るのではなくて
世の中を生きていくために大事なことを、子どもが理解するため。
ほんとうにその子のために、子どもの身になって叱る。
親は、心の中で泣きながら叱るんです
自分のことを心底心配してくれることがわかると、子どもは素直に聞くものです。
ほめること、叱ること、人を育てるために両方必要です。
ただ、ほめ方も、叱り方も間違った方法ではいけなんです。
そして、分量はほめるが多いほうがいい。
たっぷりほめて、ピリッと叱る。
そして、ね。
「最近の親は、ほめてばかり」というのは、私の実感とは違います。
私は、「わかっちゃいるけどほめられない!」
というタイトルで、ほめ方・叱り方について講演でお話しする機会が多んですが、
「ほめてばかりの親」少ないですよ!
むしろ「叱ってばかり」と、こたえる方が9割くらい。
圧倒的に多いんです。
「ほめなきゃ・・・」と思っていても、ほめてない
だから、やっぱり、子どものいいところを見つけて伸ばす、
温かく見守って育てていきましょうねと、お伝えしていきます