人の話を聞けない人は、話の途中でさえぎって自分が話したいことを話したり、質問したり、最後まで聞いていないことが多いものです。
おしゃべりなAちゃんは、学校であったことを話してくれるのはいいけれど、弟が話している途中でもどんどん割り込んでくるのです。きっとお話したいことがたくさんあるのでしょう。
でも、まわりの人の話を聞けないのは困りもの。そこで、Aちゃんのママは、話しているときは割り込まないという「話を聞くルール」をAちゃんと決めました。
話したい!という芽をは摘み取らないように気をつけながら、
「今話しているから、待っててね」
「順番に話そうね」
と声をかけるようにしました。こうした聞くルールを小さいうちから教えておくことは大事なことですね。
ところが大人にとっても、人の話の筋を最後まで注意深く聞くこと、これがなかなか難しいのです。
毎日、食事の支度や洗濯、子育てに追われ、仕事を持っていると、ゆっくり子どもたちと向き合う時間がなかなか見つからないでしょう。
本人は聞いているつもりでも、家事をしながら、携帯をいじりながら聞いていると、話している方は会話をしている感覚を持てません。
時間がないなら、寝る前の10分とか、お風呂の湯船に入りながらなど限定して「この時間はゆっくり何もしないで聞く」と決めてはいかがでしょうか?限られた時間でいいので、子どもの話を最後までゆっくり聞いてあげること。子どもとのコミュニケーションの楽しさも味わえるはずですよ。
親子で一緒に、聞くチカラを育てていきましょう。