「自分は何を伝えたいのか」「自分はいったいどう思っているのか」考えるチカラのトレーニングとして、ことばキャンプでは「どっちにする?」というワークをしています。「犬と猫、どっちが好き?」「海と山、どっちに行く?」と聞いて選んでもらいます。「どっちでもいい」や「わからない」は却下。どちらかを選択するように伝えます。
「どっちがいい?」と聞かれると、子どもは自分の心の中を覗きこんで、答えを見つけようとします。自分はどう思っているのだろうか、と考えるのです。かんたんで楽しいワークとしてやっていますが、「心を決め、表現する」練習になります。
初めは選ぶことができなかった子どもも、毎回繰り返すことで自分の好きなことやしたいことを表現できるようになります。日常生活でも、自分で決めていくチカラがついてきます。
ことばキャンプを実施した子どもの先生から
「友だちに合わせて決められない子どもれど、自分で決める力がついてきました。中学生になって、友だちに流されることなく行きたい部活を決めました。」
と報告を受けました。
大事なのは、意思を持つこと
自分は何がしたいのか
どうなりたいのか
これは子どもの「意思」です。
意思を持ち、それをことばで伝えるチカラを持つことは、自分を大切にすることができます。自尊他尊のコミュニケーションの「自尊」の部分を育てることになります。
人に流されるのではなく自分で決める。自分の決めたことに責任を持つ自立にもつながります。
「どっちにする?」と考えさせことばで表現するように促していきましょう。
<どっちにする?>ワークの例
・ごはんとパン、どっちが食べたい?
・トレーナーとセーター、どっちがいい?
・イヌとネコ、どっちが好き?
・から揚げとハンバーグ、どっちが好き?
・お友だちと遊ぶのと、ひとりでいるのと、どっちがいい?