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「ヨイトマケの唄」は子を思う母の愛のうた

子どもを大切に思う親の気持ち、ということで思い出した話があります。

皆さんは、『ヨイトマケの歌』、ご存知ですか?

美輪明宏さんの作詞作曲です。

ある日、工事現場の前を通りかかったときに、
小学生のクラスでいっしょだったヨシオという友だちのことをふと思い出し、帰ってきて書き上げた歌だそうです

日本が貧しかった時代。ヨシオはさらに貧しく、「ヨイトマケの子」とバカにされていた子。
よいとまけの現場で男たちに混じって力仕事をしていた母。
ヨイトマケとは、工事現場で重労働をしている人のこと。

ある授業参観の時。遅れてきた汚い格好をしたヨシオのお母さん。
そのお母さんは、我が子の汚れた顔を自分の袖で拭いてやりながら、
その子が垂らしていた青い鼻水を、なんと口で吸って窓からペッと吐き捨てたのだそうです。

皆がそれを見て顔をしかめましたが、美輪さんはそこで感銘を受けた。
周りの目など一切気にせず、
我が子のためにそこまでする母性愛の深さ。

ほかの着飾った母親たちにこれが出来るだろうか、と思ったそうなのです。
わが子に対する愛。
美輪さんがこの母の話を曲を書いた原点がこの話に凝縮されているのだといいます。

「ヨシオのためならエンヤコーラー」と一生懸命働いていたヨシオの母のことを、思い出して書いた歌です。

ヨイトマケの唄       作詞作曲 美輪明宏

 父ちゃんのためなら エンヤコラ
 母ちゃんのためなら エンヤコラ
 もうひとつおまけに エンヤコラ

1.
 今も聞こえる ヨイトマケの唄
 今も聞こえる あの子守歌
 工事現場の ひるやすみ
 たばこふかして 目を閉じりゃ
 聞こえてくるよ あの唄が
 働く土方の あの唄が
 貧しい土方の あの唄が

2.
 子供の頃に 小学校で
 ヨイトマケの子供 きたない子供と
 いじめぬかれて はやされて
 くやし涙に くれながら
 泣いて帰った 道すがら
 母ちゃんの働く とこを見た
 母ちゃんの働く とこを見た

3.
 姉さんかむりで 泥にまみれて
 日に灼けながら 汗を流して
 男にまじって 綱を引き
 天にむかって 声あげて
 力の限りに うたってた
 母ちゃんの唄こそ世界一
 母ちゃんの唄こそ世界一 

美輪さんの歌をテレビで聞きました。

♪きょうもきこえるヨイトマケのう~た~

いつ聞いても、涙がポロポロとこぼれてしまって・・・名曲です。

母の原点ではないかと思っています。ラブラブ

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