サンケイ新聞連載
ブレーンストーミング 2004年5月18日(第7回)
<ワーク>ブレーンストーミング 初級編
お子さんと「夏休みに何をしたいか」について、話しあってみましょう。
1. 紙と筆記用具を用意します。
2. お子さんに「何をしたいか」質問してみましょう。
3. 思いつくままに、できるだけたくさん答えを出して、紙に書き並べていきます。
4.一番したいことから優先順位をつけて、番号をふります。親子で夏休みの計画を話し合いましょう。
今回のワークは、「ブレーンストーミング」です。ブレーンストーミングとは、発想を刺激する思考法の一つ。会議などで使われる手法なので、おなじみの方もいらっしゃるでしょう。
ふつう複数の人で行われますが、一人でもできます。ポイントは、自由に発想することと、質より量の二つ。
ワークをする時「そんなのムリ」「くだらない」は禁句です。大人の判断はとりあえず棚上げして、子どもの自由な発想をうながし、頭の中にあるものを絞り出していきます。
紙に書き出してみると、自分の考えがはっきりと見えてくるものです。
それから、「4」で整理します。このとき「やりたいこと」と「実際にできること」を分けてみてもいいですね。
アメリカの小学校では低学年のときから、このスキルをよく使っていました。子どもたちは学校以外でも、考えを整理してまとめたいときに使うようになりました。
今回のワークのねらいは、自分の頭の中を見つめること。じぶんが何をしたいか、何を言いたいか、じっくり考えることです。これは「じぶん表現力」の核になる「考えをまとめる」練習=「論理力」トレーニングです。
テーマは「いま食べたいもの」や「ほしいプレゼント」など、いろいろ応用できます。
(JAMネットワーク 高取しづか)