サンケイ新聞連載
レストランで注文 2004年4月20日(第3回)
<ワーク>
食事に行ったとき、子どもに自分の分は自分で頼むように、うながしてみましょう。
1. 注文したいものを決める 。
2. 自分の分を「○○をお願いします」と、ていねいな頼み方で注文する。
3. 運ばれてきたら「ありがとう」お礼も忘れずに。
家族や友だちとの会話には慣れていても、大人や知らない人と話すのは苦手、という現代の子どもたち。
できるだけ機会を見つけて、よその大人と話す場を作るのがねらいです。
レストランやお店で、おとなのように注文するのは、子どもにとって緊張すること。でも、こんな小さな経験を積み重ねて行くことで、少しずつ、よその大人と話す「度胸力」は養われていきます。
度胸力とは「場慣れ」です。回数を重ねることでできるようになるもの。
親が代わりに答えてあげると、子どもが話す機会がなくなります。ぜひ「度胸力」をつけるチャンス、と挑戦させてみてはいかがですか?
ただ、どうしてもいやがっていたり、お店に迷惑になる場合は、別の機会にしましょう。
お国柄の違いなのですが、アメリカのレストランでは、どんな小さい子どもも「何になさいますか?」と一人ずつ聞かれました。親が子どもの分をまとめて注文する日本の習慣になじんでいた私たちは、はじめはとまどったものです。うちの娘ははじめはモジモジしていたのですが、一度クリアしたら、次からはじょうずに注文できるようになりました。
アメリカの子どもたちが大人と物おじしないで話すのは、こうした経験を積み重ねているから、と納得したものでした。
いろいろな場面で、「自分のことは自分で言う」ワークは、実践できます。「度胸力」トレーニングと思って、経験をさせてみてください。
(JAMネットワーク 高取しづか)